高齢者はなぜ免疫力が衰えるのか

高齢者はなぜ免疫力が衰えるのか

年をとると免疫力が落ちて風邪をひきやすくなる、などとよく言いますね。

 

実際、人間の免疫機能というのは20歳前後にピークを迎えるのですが、その後加齢とともにどんどん低下し、70代になるとピークの約10分の1程度まで落ちるというデータもあるのです。

 

そもそもなぜ高齢になると免疫力が落ちてしまうのかというと、それは「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」の働きが弱まってしまうのが原因だと考えられています。

 

NK細胞は、全身をパトロールしながらウイルス感染細胞やガン細胞などの外敵を攻撃してくれる、いわば前線部隊のような働きがあります。

 

なので、このNK細胞がしっかり働いてくれないと、当然免疫力も落ちて風邪を始めとした感染症にもかかりやすくなりますし、ガンに罹るリスクも高まってしまいます。

 

ちなみに、NK細胞というのは産まれたばかりの赤ちゃんにはほとんど存在せず、成長とともにどんどん増加していきます。

 

 

そして意外なことに、20〜30代より50〜60代のほうが数は多いのです。

 

 

それじゃ、歳とともに免疫力は上がるんじゃ…?と思うかもしれませんが、実際は数は増えても活性率が下がる、つまり働く力が弱まってしまうのです。その結果免疫力がダウンしてしまうということになるんですね。

どんな対策をしたらいいのか

それでは、このNK細胞を活性化させるためにはどうしたら良いのかと言うと、まずは腸によい味噌や納豆などの発酵食品やヨーグルトなどの乳酸菌を摂るということです。

 

というのは、実はNK細胞を始めとする免疫細胞の約7割は腸に存在しているからです。

 

ですから、腸内環境を整えて免疫細胞を活性化することが、免疫力を高めるポイントとなるのです。

 

ちなみに、腸に良い食品は毎日継続して食べることで効果がさらにアップしますよ。

 

 

さらにもう一点、NK細胞を活性化させるために効果的なことは「笑う」ということです。

 

実際に、笑うことでNK細胞が活性化されたことは様々な実験からも明らかになっています。

 

なので、普段から家族や友人と会話して笑うようにしたり、お笑いのテレビなどを見て大笑いすることで免疫力がアップして、病気になりにくくなるのです。

 

 

これは、笑うことで善玉の「神経ペプチド」という物質が血液やリンパ液に乗って体中をめぐるから。体を巡った神経ペプチドはNK細胞の表面に付着して、NK細胞が活性化するのです。

 

ちなみに、この効果は「作り笑顔」でも効果があることがわかっています。 なので、おかしくなくてもとりあえず笑ってみる、というだけでも免疫力アップにつながるのですよ。